乳がん

非浸潤性乳管癌(DCIS)の治療法が決まるまで

マナ女

手術する病院が決まりほっとするのもつかの間。

次はいよいよ手術日の決定と具体的な手術法を決めていきます。

わたくしマナ女、手術法についてはかなり悩みました。

病院を変えてからも基本的な治療方針は同じであったため、より具体的な話を進めていきました。

さんざん悩んだ挙句、最終的には「乳頭乳輪温存での全摘出+自家組織による同時再建(太もも)」に決めました。

検討した他の治療法や、この治療法に決めた理由をご紹介します。

最初の病院での治療法についての話はこちらの記事をご参照ください。

非浸潤性乳管癌(DCIS)の治療法 マナ女 乳がん宣告を受けてからはショックと悲しみに襲われている中、今度は具体的な治療法についての話し合いを始めていきました。 先...

手術日について

まず手術日ですが、セカンドオピニオンにより病院を変更したため、再度手術してもらう病院でも一通りの検査を受けなおしました。

実施した検査は、以下の通りです。

採血以下は入院のために実施されたもののようです。

・触診

・マンモグラフィー

・エコー

・レントゲン(胸)

・MRI

・採血

・尿検査

・心電図

・肺機能検査

この検査結果と、前の病院で採取した組織を新たな病院でも病理検査にかけ、手術日を決めるということでした。

手術日によっては同時再建ができない可能性があるとのことだったので、なんとか同時再建ができる日でと祈るばかりでした。

こうして無事手術日が決まり、日程的に同時再建で問題がないということだったので同時再建での具体的な話に進んでいきました。

病院を変えてから手術日が決まるまで、1か月弱かかりました。

同時再建方法について

同時再建とは、がん細胞を摘出する手術を行うと同時にそのまま乳房を作り直す方法になります。

同時再建方法は大きく分けて3つあります。

〇シリコンインプラント

〇自家組織

〇脂肪注入(自由診療)

シリコンは10年に1度入れ替えの手術が必要であることや合併症のリスクがありました。

脂肪注入は傷口が少なくて済むのですが、小さな胸でも3回程は行う必要があり自由診療のため1度の手術に100万円程かかってしまうというお話でした。

先生のお話からも自家組織再建がいいのではないかということでした。

以上の話を踏まえた結果、わたくしマナ女は自家組織での再建を希望しました。

前の病院では自家組織の場合、お腹背中のどちらかの組織を使用するとのことでした。

ただ、将来出産を考えているならお腹は避けた方がいいということで必然的に背中に絞られました。

しかし新しい病院では、お腹背中太ももと3つの選択肢がありました。

先生からは太ももをお勧めされました。

そこで背中と太もものメリット・デメリットを検討し、わたくしマナ女は太ももに決定しました。

自家組織再建(太もも)のメリットとデメリット

【メリット】

・脂肪をもってくることができる

・術後も形は変わらない

・切除後、足が少し細くなる

・太ももの付け根あたりから太ももの裏に傷が入るので前からみたときに傷口が見えずあまり気にならない

【デメリット】

・大きな胸にはあまり向かない(わたしはペチャパイ女子なので特にデメリットにはなりません(笑))

・傷が20cm程足に入ることになる

・血管を繋ぐ必要があるため手術時間が長くなる

自家組織再建(背中) のメリットとデメリット

【メリット】

・血管が繋がったまま移植できる

・傷跡が1か所で済む

【デメリット】

・筋肉を使用するため胸が意図しないときに突然ピクピク動いてしまうことがある

・術後、筋肉の収縮の関係で大きさが6~8割小さくなる可能性がある

乳頭乳輪を残すか残さないか

自家組織(太もも)が決定したあとは、乳頭乳輪を残すか残さないかの問題に直面しました。

乳頭乳輪を残すのはそもそも数パーセントの再発リスクを持つものではあるそうです。

もともと残す一択で考えていたのですが、新しい病院のMRIの結果で乳頭裏付近に少しがん細胞の懸念がある部分が見られるとのことだったのです。

おそらく大丈夫だとは思うが懸念がある以上、そのままにすることはできないとのことでした。

そこで先生は、2つの提案をしてくれました。

1.乳頭乳輪は残さず全摘出にする(術後、半年以降に乳頭乳輪を作成しその後医療タトゥーで着色)
 
2.乳頭乳輪を残し、手術中に病理検査をする(手術中に乳頭裏の組織をその場で病理検査にかけて、大丈夫であればそのまま残す。もしがん細胞であった場合は乳頭乳輪を取り除く。)

この選択にはかなり悩みました。

乳頭乳輪を残しても壊死や位置ずれなどのリスクがあるからです。

ただ、残せるなら残したいという思いも強くありました。

先生にも何度も相談しましたが、残したくても残せないケースもあるし、リスクを0にするために残せるけど自分から取ることを決めるケースもあり、人それぞれの考え方になってくるとのお話でした。

最終的には自分がどうしたいか、という自分の気持ちを優先させることにしました。

その答えが、「乳頭乳輪を残す」という2の選択肢になりました。

入院、手術へ向けて

こうして手術方法もすべて決まったのが手術の2週間前くらいでした。

その後は入院、手術の手続きや持ち物の説明等を受けて当日に備えます。

病院を変えてから手術までは2か月ちょっとかかりました。

そもそもの人間ドックを受けてからは、5か月半。

がん宣告を受けてからは、3か月ちょっとでの手術になりました。